故人の供養、先祖供養、ペット供養など、手を合わせて花を手向ける場所やスタイルは時代の流れとともに変化しています。時代の変化に呼応し、その花のあり方も変わってきています。たとえば、故人の愛した花や好きだった色、思い出の場所に咲いていた花など、花の種類や色により思いを込めたい。そんな気持ちに沿うのが季節を問わずに咲き続ける造花なのです。
花を手向ける行為には、心をほぐしてくれる力があるのをご存知ですか?
花の美しさとやさしさを写した造花は、時代の気持ちにフレキシブルに応えてくれる機能性を秘めています。シーンに合わせて造花をとり入れることで、花を手向ける機会も増え、心の充足をもっと高めることができるのです。わたしたちは心のやすらぎを高められる供え花の開発とともに、フラワーデザインの新しいご提案をお届けいたします。
大切な人を偲ぶために花を供え、在りし日の姿に想いをはせる。それは、なんと優しい、そして、なんと美しい習慣でしょう。はるかな遠い昔から今日まで続けられてきた供花は、私たちの豊かな文化と歴史に深く根を張った、ゆかしい風習です。わたしたちは、供花のこのかけがえのない役割をはたす造花を、“テレフローラル”という言葉で呼んでいます。“テレフローラル”とは、「テレフォン」や「テレパシー」などにある「遠い」という意味の「テレ」と花の「フローラル」を合せた造語。『遠くへ旅立った故人に想いを伝え、心を和ませるお供え造花』という意味です。供花は、故人を供養するのみならず、残された人の心をそっと包んで、自然にいやしてくれるもの。また、花を贈られた人の心を元気づけると同時に、贈った人の心も明るくしてくれるものです。
故人を想う心を大事にして、形式にはとらわれず、より自由なかたちで供養と祈りの心を表現したい。そんな声にお応えできるお供え造花は、今、新しい祈りのかたちを演出する花として注目を浴びています。微妙な変化に富んだ色合いを自由に選べ、形を手で簡単に変えることができ、飾る場所に合わせて、心のままにアレンジできる優れたデザイン性が大きな可能性をもっています。また、季節の花はもちろん、季節にない花を選ぶこともできます。さらには、夏の暑さにも色あせず、水替えなどの手間が要らないなど、そのあつかいやすさも大きな魅力となっています。